ブックタイトルMedetta! Vol.20 2018. Spring 電子版
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Medetta! Vol.20 2018. Spring 電子版
――お二人の出会いは?晃伸「地元の一つ年上の先輩でもあり、友人でもある夫婦からの紹介で知り合いました。当時は家業の和菓子屋を継ぐために千葉へ修行に出ていたので最初から遠距離恋愛で、年2回の連休くらいしかゆっくり過ごせなかったんですよ。」那実「わたしが会いに行くことはあったんですけど、それでも本当に少しの時間しか会えなかったですね。初デートのときはすごく気遣ってくれたり、リードしてくれたので優しくて誠意のある人なんだと感じました。結婚も自然と意識出来るというか。」晃伸「修行が3年、山梨に帰って来て実家の「きんこう堂」に入り2年くらい。付き合って5年目の記念日に結婚しました。修行中の3年間はつくづく、妻の存在に支えられました。」那実「夫が自分の将来のために頑張っていたので、わたしも管理栄養士の国家資格を取るために勉強していて。夫が山梨に帰るまでに資格を取ろうと目標を定めていました。お互いに支え合って夢を実現させる前向きな努力を続けていたので、寂しいとか辛いっていう感情は余り無かったです。」――プロポーズはどのようなものでしたか?晃伸「こう見えて僕、ロマンチストなんですよ(笑)甲府の夜景が綺麗に見えるレストランへディナーを食べに行きまして、その時にプロポーズしました。」那実「実は、夫にも初めて言うんですけど。その日、出かける前に夫のお義母さまに告げられていたんです(笑)。ちゃんと伝えられるか、お義母さまなりの心配もあったかもしれませんね。」晃伸「え!?、そうだったの。全然知らなかった。確かに口ベタなところがあるのでその場で手紙と、ガラスの靴を手渡したんです。ロマンチックでしょ?(笑)」那実「いまでこそちょっと笑えますけど、プロポーズされると知っていても涙を流して喜びましたけどね。」晃伸「食品に関係する仕事上、お互いに指輪はしづらいのですが後日エンゲージリングと、マリッジリングをちゃんと渡しました。」――結婚式について特徴やこだわりを聞かせてください那実「お料理には特に力を入れてもらいました。細かくメニューを指定してオリジナルのコースを作ってもらったんですね。無茶な要望に誠心誠意応えてくださって、常磐ホテル様にも感謝しています。」晃伸「先代の社長様と実家のご縁もあって常磐ホテルを会場に選んだのですが、自己満足でなく感謝の気持ちでゲストをおもてなしするのが僕たちの一番の目的だったのでそこは妥協せずに徹底しました。」那実「ウエディングケーキを夫とお父さんの親子二代で制作したウエディングカステラにしてもらって、引き出物も全て、夫が一つ一つ手作りした和菓子をご用意してお渡ししました。」晃伸「カステラで親父が大きな賞をとっていることもあってウチの名物でもあるんです。ウエディングカステラを親父と作る様子を地元の友人にビデオにしてもらいましたが、ゲストの皆さんにも好評でした。」那実「和がテーマの式だったのでわたしが十二単、夫は束帯を着て前撮りしてもらったり、神前式は白無垢だったので披露宴にドレスを着て、バージンロードを父と歩く演出を盛り込みました。一通りの衣装を着られたのは一生モノの思い出です。」――印象に残っていること、挙式してどう感じましたか?晃伸「両家の家族が僕たちにサプライズしてくれたり、両家の家族の絆を再確認出来ました。お互いの家族の後押しや支えがあって入籍し結婚式を挙げることができたので。」那実「今までいろいろな結婚式に出席したけれど、いちばん素晴らしい式だったとたくさんの人に言ってもらえたことが本当に嬉しかったです。夫はずっと泣いていましたけど。」晃伸「引き出物の和菓子セットを120コ手作りしたり、この日のために誠意を尽くして準備したことが報われた気がして。感謝や安堵。達成感。いろいろな気持ちが溢れました。なにより、結婚したんだという入籍したときとはまた一味違う実感が湧きましたね。」19