ブックタイトルMedetta! Vol.19 2017. Winter 電子版

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概要

Medetta! Vol.19 2017. Winter 電子版

今年新しく表参道に路面店をオープンした丸山珈琲は甲信・関東圏に10店舗を展開する名門だ。軽井沢に本店を置き、小諸の店舗兼焙煎所から全てのお店に豆が届けられる。取り扱うのはスペシャルティコーヒーのなかでもとりわけ特別な豆。代表の丸山健太郎氏は年間の150日以上農園を訪れ、直接生産者と対話して豆の取引を行う。生産者の人柄が豆の個性として表れるという考え方のもと、産地や品種の表記よりも先に生産者の名前と顔が記されるのがその証だ。丸山珈琲では主にフレンチプレスを使用。金属フィルターを通し高品質な豆の良さを余すことなく味わえる淹れ方である。バリスタの小野さんは美味しくコーヒーを淹れるだけでなく、コーヒーについてアテンドし魅力を伝えられることが重要と話す。バリスタはメッセンジャーであるというのが丸山珈琲の情熱であり使命の一つなのだ。1965年から52年の歴史を持つケルンコーヒー。「自家焙煎をしている山梨のお店ではもっとも古いんじゃないかな」。代表を務める2代目の白砂行教(しらすなゆきのり)氏は飄々と語る。ケルンコーヒーのロースターでもある白砂氏は世界中の農園を訪れ豆に対する審美眼を磨いてきた。50種類以上にものぼる商品を一人で焼き分ける。豆と豆焼きがコーヒーの味を決める。ワインのテロワールと同じようにその土地の風土、気候によって個性が違い、良さを引き出すことがロースターとしての役目だ。ブレンドは単一の豆の良さをより美味しくするため、配合やローストの具合が生命線。巨大な焙煎機に火を入れない日はない。お客さんが気に入った味の豆を、同じ品質で継続して出し続けることを大切にしている。デザインも素敵なブレンドの数々からお気に入りの一杯を見つけよう。バリスタの技術が光るカプチーノは贅沢な味わい。豆の個性を活かし、時期によって世界各地の農園から厳選された品種を使用するのが丸山珈琲のこだわりだ。エフエム富士の番組「Yes!Morning(fri)」と連動して毎週金曜日限定の「金曜珈琲」というオリジナルブレンドを制作。番組を聴いた来店者は1割引に。周波数を83.0 / 78.6にチューニング。バリスタは生産者とカスタマーをつなぐ架け橋。スペシャルティコーヒーの旗手。丸山珈琲 リゾナーレ店甲斐駒ヶ岳の麓で嗜好品を焼く。パンクなベテランロースター。ケルンコーヒー白州本店MARUYAMA COFFEECAIRN COFFEE 71