ブックタイトルほぼハッピーマガジン Medetta! Vol.009 電子版

概要

ほぼハッピーマガジン Medetta! Vol.009 電子版

DVD映画コメンテーター・有村昆がセレクト何かに夢中になるって素敵絶対にがしたくなる!『卒業』(1968年公開)ダスティン・ホフマンの不朽の名作。ラストシーンはもはや有名すぎてパロディになっているほど。結婚式を挙げている花嫁を、ダスティン・ホフマンが奪いにくる名シーン。花嫁とともに逃避行をする。しかし普通のバスに飛び乗り座ったはいいが、おすすめポイント今後家族はどうなるのか?現実問題、今後どうやって生活していくのか?勢いだけで盛り上がったはいいが、未来にそこはかとない不安が立ち込めるシーンは、「恋」の理想と現実を鋭く炙り出している作品です。何かに恋をすると、人は自然と美しく輝く。今、何にも恋をしていないなら、有村昆さんがセレクトしたDVDをまずは見てみよう。きっと、恋がしたくなるはず!?あらすじ将来を嘱望されるベンジャミン(ダスティ・ホフマン)は、卒業記念パーティで中年女性ロビンソン(アン・バンクロフト)に誘惑される。彼女はベンジャミンの父親の職業上のパートナー夫人で、幼馴染みのエレーン(キャサリン・ロス)の母親。ミセス・ロビンソンと逢瀬を重ねるが、両親に勧められてしかたなくエレーンとデート。次第にエレーンの一途さに惹かれていくベンジャミン。やがてふたりの関係をエレーンが知るところとなるのだが…。サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』は大ヒット。『愛と青春の旅立ち』(1982年公開)言わずと知れた名作。リチャード・ギアの真っ白な軍服が眩しい。ポイントはやはりラストシーン。私には無理だったと落ち込んでいるヒロインが工場で通常業務をこなしている時に、いきなり軍服姿で現れ、彼女を迎えに行くシーン。キスをしてからのお姫様抱っこ。そこでエンドロール。何度このシーンを見て泣いたかわかりません。工場から出てくるふたりが眩しく、ふたりのこれからの輝かしい未来を暗示しているかのよう。まさに王道の恋愛映画です。おすすめポイントあらすじ不甲斐ない父、母は幼い頃に自殺。不本意な生活から脱出すべく夢だったパイロットになるために海軍士官養成学校に志願したザック青年(リチャード・ギア)。そこで待ち受けていたのは鬼教官の激しい教練。同期との友情、そして親友の自殺、町工場の娘とのロマンス…。いろいろな出来事が織りなしながら成長していく青年の姿が描きだされる。主題歌『愛と青春の旅立ち』はアカデミー歌曲賞を、教官を演じたルイス・ゴセット・ジュニアはアカデミー助演男優賞を受賞。『ウエディング・シンガー』(1999年公開)結婚式の歌手の恋愛模様を描いた作品。こちらの映画は何といってもサプライズが印象的です。ラストシーンで好きでもない男とハネムーンにヒロインが出掛ける際、飛行機内でウエディングシンガーが歌う曲が流れます。実はこれサプライズでして、航空会社の協力で機内に乗り込んだ主人公が、彼女のために歌い、そしてカーテンの奥から生登場するというもの。確かに歌のプロポーズとかは照れますが、最近はフラッシュモブでプロポーズなどありますから、参考にしてみてはいかがでしょうか?おすすめポイントあらすじプロのミュージシャンを目指すロビー(アダム・サンドラー)だが、今は結婚式を盛り上げるウエディング・シンガー。フィアンセもいてそれなりに幸せな日々を送っているある日、彼はウェイトレスのジュリア(ドリュー・バリモア)と出会う。お互いに自分の結婚式を控え、意気投合。しかし、ロビーのフィアンセが結婚式当日に逃亡。自暴自棄になったロビーをジュリアは元気づける。ジュリアの優しさに次第に惹かれていくロビーだが、彼女にはフィアンセが…。アメリカで公開されたときは、大好きな人と観ると幸せになると噂され、全米1位の興業成績を上げる。Profile有村昆(ありむらこん)1976年7月2日、マレーシア生まれ。ラジオパーソナリティ、映画評論家、映画コメンテーター。愛称は「アリコン」。妻は元キャスターの丸岡いずみさん。今月のMedetta!のテーマ、「恋しよう」を聞いて、さまざまな恋愛模様の映画を思い出したハッピーエンドもあればバッドエンドもある。しかしどの作品にも共通していえる大切なことは、相手のことを思いやること。そしてちょっとのサプライズ。普段日常では言えないセリフや、仕草も映画の中の主人公達は堂々とやってのける。恥ずかしいけれどちょっと真似をしてみたら、明日から新しい毎日が始まるかもしれない。これから紹介する映画は、様々な角度から描いた「恋」。男女の恋愛もあるけど、それ以外の「恋」もあります。あなたにぴったりの一本を見つけてください。88