FM FUJI パーソナリティが紹介する「ポリテク体験記」!
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金属加工の山梨の溶接・鉄構企業の現場へ。露木取材陣が﹁櫻本鉄工株式会社﹂の工場内部へ潜入!reportQ.3A.3特に溶接は、金属を溶かして2つのものを1つに繋げるという高度な技術が必要とされます。溶接後、非破壊検査装置を使い超音波で「内部探傷」を行い、欠陥製品にならないように努めています。構造の一部になる前にきちんとしたものを製造する大切な仕事です。プロフェッショナル会社のこと教えてください!県内外で手掛けた建造物はどのようなものがありますか?A.2イオンモール甲府昭和店、ラザウォーク甲斐双葉店、フルーツ公園の鉄骨部分、羽田空港、熱海駅など数々があります。建造物を全て手掛ける場合と、一部の鉄骨部品を製造することがあります。溶接技能、技術の大切さ、重要性についてお聞きします!必要とする人材とは?この業界の仕事の楽しさや大切にしていることは?ものづくりが好きな人、前向きにいろんなことを考えられる人、自分のスキルとやる気を高めて楽しく仕事ができる人材です。楽しさでは、建物ができる過程や、完成した時の様子を見ることです。大切なことは、納期に合わせて仕事を進める上で、遅れなどが起こらないように準備や計画を積み重ね、納期に間に合うようにみんなの意識を高めることです。2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L621438FM FUJIパーソナリティ露木 麻土香露木 麻土香ポリテク体験記ポリテク体験記 街の中にある公共施設や大規模商業施設、空港、駅などのほとんどは鉄骨構造物といわれ、鉄工・溶接所でひとつ一つの部品造りから始まります。業界の人たちは、自身の手掛けた構造物が形として残り、みんなの暮らしに役立てられることで喜びを実感するそうです。 今回は、山梨の金属加工業を担う方々にインタビュー!山梨の溶接・鉄構企業に向けて様々なサポートを行う「一般社団法人 山梨県鉄構溶接協会」と、県内外で様々な構造物を手掛ける「櫻本鉄工株式会社」です。業界のこと、企業現場の様子をお伝えします!※鉄骨構造でできた構造物(通称:鉄構)国交省認可による企業が取得している構造物の5つのグレードって何?S(県内にはなく主に上場企業が取得)・H(山梨3社)・M・(山梨13社)・R・J例えば…Hグレードの構造物では、防災新館・山梨県立図書館など【写真左】一般社団法人 山梨県鉄構溶接協会(山梨県甲府市大津町317-2)専務理事 兼事務局長 間邊 誠さん【写真中央】櫻本鉄工株式会社(山梨県南アルプス市有野3442-3)代表取締役社長 櫻本勇次さん国土交通大臣認定工場 Hグレード/一級建築士設計事務所((社) 山梨県鉄構溶接協会 理事/会員企業)Q.1(社)山梨県鉄構溶接協会とは?A.1会員数は55社、鉄構と溶接が合併し各社企業が属しているため、スケールメリットがあり全国的にも珍しい協会です。業務としては、県内の各社が発展できるようにサポートを行っています。また、業界を担う若い力を育てるため、各種資格の取得を目指した講習会や勉強会を開催しています。Q.2全国的にも各地の協会とポリテクセンターは、連携しているそうですね。山梨では、お互いに業界をサポートする上で、どのような関係を築いているのでしょうか。A.2ポリテクセンター山梨を会場として、各種資格検定の試験・講習会を行っています。また、同協会が主催する「山梨県溶接技術競技大会」の全国大会予選会を開催しています。いずれも人材育成を行うという共通の目的に沿って互いに連携しています。Q.3山梨県溶接技術競技大会について、教えてください。A.3山梨県溶接技術競技大会では、企業に勤める方や同協会会員企業から推薦された方が、一般の部として出場できます。また、山梨県高等学校溶接競技会では、高等学校から推薦された高校生が出場します。一定の時間内に競技種目の技術を競うので、大会出場に向けて自身のスキルを上げるきっかけにもなるようです。Q.1A.11968年創業、当時は創業者の父と兄弟たちによってベランダや倉庫づくりから始まった会社です。現在私で2代目になり、国土交通大臣認定工場(Hグレード)として、県内外の構造物を手掛けています。社員数は40名(内ポリテク修了生6名在籍)、長くて約26年勤務している人から、今年9月入社した若手まで勤めています。Q.2Q.4業界に携わる人材や人材確保に向けての取り組みについて、教えてください。A.4現在、溶接に関わる人数は、全国で約25〜30万人といわれています。山梨県では毎年約1,000人位を指導・講習し人材育成を行っていますが、今の技術を継承したり、若い方々への技術指導などをおこなっています。Q.4A.4みんなの暮らしを創り支える仕事とは金属加工科スペシャルインタビュー山梨の鉄骨構造・溶接業、

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