ブックタイトルMedetta! Vol.19 2017. Winter 電子版

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概要

Medetta! Vol.19 2017. Winter 電子版

ル・コピとして夫婦で県内のイベントへも出店。提供するのはコーヒー豆を使った特製マフィンだ。淹れたてのコーヒーとともに。コーヒー豆の香りがほんのりと広がる。カフェモアラでは、さまざまなロースターが焙煎した豆を数多く扱う。ノルウェー・オスロを本拠地とする「FUGLEN(フグレン)」や甲府の「寺崎COFFEE」など幅広くラインナップしている。そんな中で「モアラオリジナルブレンド」を手掛けるロースターが「LECOPPI (ル・コピ)」である。バリスタとして働き、一方でコーヒーのことをもっと知りたいと手回し焙煎機を使って自家焙煎を始めた。そのお店のテイストやメニューに合わせた豆を提案している。バリスタとしての活動も並行し、エアロプレスという圧力を使った抽出法を研究。FUGLEN主催の大会に出場した。コーヒーをきっかけに知り合ったカフェとロースター。一杯のコーヒーが繋ぐ人、もの、こと。コーヒー文化を共通言語に繋がった二人は、美味しいコーヒーを提供するため互いに切磋琢磨を続ける。CAFE MOALA & LE KOPPICAFE MOALA&LE KOPPI2年研究したという、滑らかな口当たりと濃厚な味わいのチョコレートケーキ。とことん美味しさを突き詰めるのがバンカム流。今までの味覚を覆す新感覚のカフェオレも一緒に。都留文科大学の前にひっそりと、だが確かな存在感を示しつづける喫茶店が「バンカム、ツル」である。マスターは北海道から九州まで評判の店を巡った。数え切れないほどコーヒーを味わい、コーヒーのルーツといわれるエチオピア、イエメンにも渡った。バンカムとはエチオピア、イエメンに自生するブンとその煮汁のこと。ペルシャの医学書に医薬として登場したのが最初だ。先人たちの教えをもとに独自の焙煎法、淹れ方を実践。今年、コーヒー文化研究学会に論文を寄せた。膨大で緻密なデータ、あらゆる視点からコーヒーを日々化学する。誰も気づいていない視点こそが個性。味の系統や好みよりも、前提としての美味しさはもっとシンプルなことだとにっこり笑う。マスターはジョークを交えつつ、カウンター越しに論じる。コーヒーを探求するスティーブ・ジョブズがそこにいた。コーヒーを化学する。美味なるコーヒーを求めて。バンカム、ツルBUNCHAM TSURU人と人を繋ぐコーヒー文化をもっと広めたい。進化するカフェとロースター。69